都立高校の推薦入試は、作文が得意な人が有利という誤解
東京、吉祥寺の個別指導の学習塾、教室アルファです。
令和8年度の都立高等学校の推薦入試について、昨日合格発表がありました。推薦入試に挑戦すれば、実質2回受けられます。また、国語や作文が得意な人だと、推薦入試に挑戦をしてみようという場合も多いようです。
しかし、実際の推薦入試は、「作文が得意な人が国語の学力の一点突破で合格をする」というものではありません。中には、「国語が得意な人が有利な、それ以外の人は不利な、不公平な試験だ」と誤解をしている人もいるかもしれません。繰り返しになりますが、それは誤解です。

理由その1。課される試験の内、作文と論文では全く書く内容が違うので、それぞれに合わせて書く必要があるから。作文と聞くと、字数制限やお題はあるものの、後は自由に文章が書けるというのは違います。また、作文の他に論文を課す学校もあり、作文と論文では書き方が違う。それぞれに対応をする必要があります。学校の授業の作文と、都立の推薦入試の作文では書く内容が異なります。ましてや、論文でしたらなおのことです。
理由その2。題や指示、場合により図表などを読み取る必要があるから。理由1にも関連しますが、作文にせよ論文にせよ、自由に文章を書いていいものではありません。質問に答えるように文章を書きます。また、最近ですとグラフや図表、解説の文章などを読み取り、さらに質問に沿って文章を書けという問題も多い。
例えば、次のような問題です。
「●●高校が目指す学校像の一つに、『人生を力強く切り拓き、自己実現を意欲的に図ろうとする意志をもつ生徒を育てる』があります。このことを踏まえて、●●高校入学後、一番取り組みたいことは何ですか。具体的に書きなさい。」
「植物の体細胞分裂は5つの段階があり、1個の細胞が2個の細胞に分裂することが分かっている。1個の細胞が2個に分裂するまでにかかる時間を仮に20時間とすると、第1段階にかかる時間が一番長く、20時間中18時間であると推測できる。その理由を答えなさい。」
「資料2(日本国憲法第24条)、資料3(『朝日新聞』2024年6月13日東京本社朝刊より作成)、資料4(共働きの夫婦における夫と妻の家事関連時間)を全て踏まえて、「日本の男女平等の現状」について述べなさい」
(以上、●●は教室アルファが変更したもの。他は、東京都教育委員会ホームページ「令和7年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧」から一部を引用)
いずれも、自分が送りたい高校生活が具体的で、どんな風に成長したいのか。理科の細胞分裂と数学の考え方の組み合わせ。現代社会について。学校の授業で教わることでもあるかもしれませんが、複数のことを考えてまとめる問題になっています。コースによっては実技も求められるのが、推薦入試です。
都立高等学校の推薦入試の受験を考えているのであれば、以上のことを踏まえた上で、複数の教科をまたいで理解をしながら、勉強を進める必要があります。
出来れば、中学2年生の時に、推薦入試を受けるか、考えて決めておくとよいでしょう。
個別指導をする東京・吉祥寺の学習塾・個別指導専門教室アルファ
