高校受験生へ、令和7年度 都立高入試の倍率について
一番最初に、結論として受験生の皆さんに伝えたいのは、倍率は気にしないことです。
1月8日に、簡単にいいますと、2025年に実施される都立高校の入試の倍率が発表されました。58.72%で、前年度よりも下がりました。下がる傾向はここ数年続いていましたが、今年も引き続き下がったことがわかりました。
倍率が下がったことで、「都立高校の人気が下がった」「私立高校が人気で、私立に進む傾向がある」など、いろいろな意見が出ています。
では、都立高校の人気が下がったと考えられるにも関わらず、なぜ倍率を気にしなくてよいのでしょうか。何度かお話をしていますが、まとめましょう。
理由1。いわゆる上位校はそれほど倍率が変わっていません。むしろ上がっている高校もあるので、都立高校と一緒くたにするのではなく、志望校の変化を見る必要があります。
理由2。特に、都立高の受験については、奇跡は起こりません。奇跡は、めったに起こらないので奇跡というのですが、それでも、経験上起こった試しがありません。もしも都立高校の受験で、奇跡が起きるのであれば、それは確率の問題ではなく、統計の問題です。
都立高の受験については、内申点と、模擬試験の成績がとても参考になるので、その2つで最終的な志望校を決めるのがよいでしょう。教室アルファでも、進路相談をする場合は、その2つを参考にしています。

理由3。理由の2とも関連することですが、倍率が下がったということは、合格のボーダーラインにいる人が受かりやすくなったということではありません。これは、冷静に倍率についてちょっと考えてもらえればわかると思います。
1倍を切った(志願者が定員に達しなかった)のであれば、受かりやすくなったといえますが、倍率を気にする生徒の皆さんや、保護者の皆さんは、それには当てはまらないことがほとんどだと思います。なので、関係ないのです。
ですから、余計なことに、脳みそと特に今の時期に貴重な時間を使わないことです。倍率を気にすることなく、今までやってきた勉強を受験日当日まで、一緒に続けましょう。
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