「高校無償化」という言い方のワナについて


東京・吉祥寺の個別指導の学習塾、教室アルファです。

今回のブログは、2025年10月時点での、保護者の皆さまに向けてのものとなります。

様々な媒体で「高校無償化」がニュースになっています。特に2026年度からは、制度の制限などが撤廃されるため、「対象が広がる」と報道をしている媒体もあるようです。

これらの報道については、2点注意が必要です。

まず、1点目ですが、この制度は、正確には、高等学校等就学支援金制度や高等学校等就学支援金という名前の事業です。「高校無償化制度」ではありません。制度が複雑で、東京都などは独自に支援をしていることもあり、直接当てはまらないことがありますが、大まかにいうと「学校が保護者に代わって支援金を受け取る制度」ですので、保護者の皆さまに何らかの給付があるものではありません。

例えば、いったん支払った高校の授業料が、保護者の皆さまが申請することにより、戻ってくるという制度では無いということです(但し、後ほど言及しますが、様々な補完する事業もありますので、あくまでも今現在の一般論としてお考えください)。

大学のキャンパス

そして2点目ですが、例外があります。一番わかりやすいのが入学金と修学旅行のお金です。他にも教材費(教科書代)や学校設備についての負担金なども例外です。

「高校無償化」や「高校授業料無償化」と報道することや、制度の内容などの是非は述べません。ですが、勘違いしやすいので注意が必要です。

例えば、学校を比べると入学金の金額に差があったり、修学旅行の行き先が国内だったり海外だったりするでしょう。部活に熱心な学校だと、合宿やどこかに出かけての遠征などがあるかもしれません。学習に力を入れていたら、学校で特別講習が行われたりすることもあります。制服がある場合は、それらも対象外です。

教室アルファの皆さんは、東京都にある学校に通っていることがほとんどですが、自治体によって別の制度があったり、補完する仕組みがありますので、お調べになることをおすすめ致します。

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