教室アルファの、古い(!)参考書について


東京・吉祥寺の個別指導の学習塾、教室アルファです。

教室アルファには、参考書や問題集があります。OBやOGが勧めてくれて、実際に手に取ってじっくり読んでみて、買うときの参考にしたり。書店で問題を解いて、解説を読んで自分にわかりやすいかどうかは試すことができませんからね。もちろん、教室アルファの講師陣がおすすめのものもあったりします。

そして、古い参考書や問題集も多いです。中には、20年以上前のものや、もう絶版になって手に入らないものもあります。

なぜ、それらを取ってあるのか。理由の1つは、次の画像を見てもらえればわかります。

国語便覧(第一学習社)。画像の一部を加工しています。
国語便覧(第一学習社)。画像の一部を加工しています。

同じ会社が出している、国語便覧の、島崎藤村のページを比較してみました。上が古いもの、下が新しいものです。オレンジ色で隠しているのは、年表です。新しいものは、古いものに比べて、3分の1くらいになっていることがわかります。一概には言えませんが、人物の年表について、研究が進んで新しい資料が見つかったり、今までの解釈が変わったりすることはあまり考えられません。単純に、短くなっているのだと考えられます。

もちろん、出版社として「何を載せるか。何を載せないのか」は大切なことです。短くなった代わりに、他の作家のことが書かれていたりなど。全体では、便覧の面白さは変わらないどころか、現代にアップデートされている新しいものは、やっぱり面白い。

では、なぜ古い方には書かれていて、新しい方では省略された項目があるのか。時代による解釈や教える内容の違いはあるでしょう。実際に古い方に書かれていて、新しい方に書かれていないことは、比べてみるとあまり学習には関係がないかな、と思われることもありました。

島崎藤村の年表が空欄になっていて、何年に何がありましたかという問題が出ることはないでしょう。ですが、読んでみると作家の人生が垣間見えて、それだけでも面白かったりするものです。

古い参考書や問題集だからといって、内容が古くなることはありません。ですから、教室アルファはできるだけ生徒の皆さんにとってもらえるようにしているのです。勉強の合間の、脳ミソの休憩に役立ててください。

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