教室アルファに置いてある辞書と、辞書を使うということ
東京・吉祥寺の個別指導の学習塾、教室アルファです。
最近、「IT先進国であるスウェーデンが、ICTを使った教育から、紙の教科書と鉛筆をつかった教育に戻っている」という報道がありました。
この考えについては、実際の学習の効果や成績、タブレットなどが教育に与える効果や影響など、まだまだ調べて分析をしなければならないことがたくさんあるので、一口によい、悪いとはいえません。
なので、この機会に、なぜアルファが本の辞書を置いているのか。授業中に使っているのかを、改めて説明しようと思います。

教室アルファでは、英語の辞書は、生徒の皆さんがすぐに手に取れるところに置いてあります。授業中に講師が引いたり、生徒の皆さんが使ったりします。授業によっては、講師から生徒の皆さんへ、「辞書を引いてみて」ということもありますね。
電子辞書の方が、早く調べられるのに、なぜわざわざ本の辞書を使うのか?その理由は次の通りです。英和辞典を例にして説明しましょう。
1.解説の全体を把握することが出来る
簡単な単語の場合、意味がたくさんあったり、品詞が違ったりします。liveは簡単な単語ですが、自動詞、他動詞、形容詞、副詞でそれぞれ意味が違いますね。電子辞書ですと、スクロールしないと全体がわかりませんが、紙の辞書ですと(場合により、ページをめくらなくてはなりませんが)一目でわかります。
解説の全体を一目で見ることが出来、そこから絞り込める訳です。電子辞書の小さい画面ですと、福島でたどり着かなくて、調べたけれどもわからない、ということがあり得るかも知れません。
2.複数の意味を比較検討できる
前に書いた1.と同じ様なことですが、「意味1、意味2、意味3、意味4」を紙面からピックアップして、どの訳が一番適切かということがやりやすい。
3.前後の単語も、目にすることが出来る
liveを調べていて、少し目をさきにやるとlivingという単語を見つけるなど、派生した単語や意味を一緒に学ぶことが出来る。
一刻も早く正解にたどり着きたい人にとっては、まどろっこしいことこの上ない紙の辞書ですが、こういういいところもあります。そしてこの余裕が、学習を面白くするのです。
一方で、紙の辞書が電子辞書に絶対に勝てないこともあります。それは、発音と百科事典的な使い方です。
発音はいうまでもありませんね。電子自助では、ネイティブスピーカーの正確な発音を聞くことができます。また、お花や動物など、単語をよりイメージしやすいイラストや写真を見せてくれるのも、電子辞書ならではですね。
こんな理由から、アルファでは、出来るだけ授業中に辞書を引いてもらいたいと考えているのです。ぜひ、面倒だな、と思わずに、手に取って使って下さい。
そして、紙の辞書を薦める最大の理由は、授業の時にお話ししましょう。お楽しみに。
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